しょーくん日記

しょーくんと私の仁義なき戦い

仁義なき戦い 〜スリッパ編〜足を負傷して松葉杖生活になったある日、私はスリッパを履かずに移動していた。そこに現れる弟・しょーくん(知的障害を伴う自閉症)。「おねーちゃん!スリッパ!」そう言って、私の足元にスリッパを置く。「まだ履けないの。松...
しょーくん日記

就労継続支援B型の未来に、不安と願いを込めて【中編】──「選べる」はずの支援、「選ばせない」現実

【第3章】「声を上げると、不利益になる」弟の就労先である就労継続支援B型の作業所では、支援と称した行為が時に本人の尊厳を奪うことがあります。特に「身体拘束」という言葉は、高齢者介護や医療の現場で耳にすることが多いですが、障害福祉の現場にも存...
しょーくん日記

就労継続支援B型の未来に、不安と願いを込めて【前編】──弟の働く場所が、制度の中で削られていくかもしれない

【第1章】制度の静かな変化就労選択支援が令和7年10月から実施される。就労選択支援は、障害者本人が自分に合った就労先や働き方を選べるよう、アセスメント(適性や希望の評価)を通じて支援を行う制度である。(※令和7年10月からは、原則として就労...
訪問介護日記

【現場の声】「家庭で支える前提」の訪問介護制度が、担い手を限界に追い込んでいる【後編】

第四章 制度改善のための具体的な提案~訪問介護制度を持続可能にするには~現状として、「支援があっても暮らせない」「人手が足りず希望の時間に入れない」といった事態が、当事者・家族・ヘルパーすべてを追い詰めています。これは単なる人材不足ではなく...
訪問介護日記

【現場の声】「家庭で支える前提」の訪問介護制度が、担い手を限界に追い込んでいる【中編】

第三章 福祉事業者と福祉職員からみた制度の問題点我が国では、介護は家族が行なってきたという歴史から、現在女性の社会進出、結婚後の共働き等昔と生活を取り巻く環境が大きく変わったにもかかわらず、制度全体が「家族がある程度支えること」を前提とした...
訪問介護日記

【現場の声】「家庭で支える前提」の訪問介護制度が、担い手を限界に追い込んでいる【前編】── 現場から見た制度の“抜け落ち”と提案

第一章 働くという事と福祉の現状訪問介護の現場では、慢性的な人手不足と厳しい報酬体系の中で、ヘルパーたちが日々限界まで動いています。その多くは「家庭の事情で長時間で働けない人」が担っています。子育て中、親の介護を抱えながら、時間をやりくりし...
しょーくん日記

「きょうだい児」であること、そして今、福祉職として思うこと

こんにちは。あーちゃんです。私は「きょうだい児」として育ちました。障害のあるきょうだいを持ち、家族の一員として支える日々の中で、いつも「自分は後回しでいい」と無意識に思い続けてきました。周囲からは「えらいね」「優しいね」と言われることもあり...